Made to Malfunction in Chiba (千葉で壊れるために生まれた)
アーティスト
サイモン・ウェッテム
「先進国」に生きる私たちにとって、自らが生み出し、廃棄しているゴミについて再考することは極めて重要である。なぜテクノロジーを次々とアップグレードし、買い替え続ける必要があるのか。廃棄された製品は最終的にどこへ行くのか。多くの場合、それらはまだ機能している。ただ私たちは、「新しく輝かしいバージョン」が必要だと感じてしまうだけである。
このプロジェクトは、不要と見なされたモノを再利用し、異なる文脈に置くことで、それらが別の目的を果たし、創造的な作品の一部として新たな価値を取り戻す可能性を示している。
時代遅れの製品の中に見出される価値や魅力を可視化すること。また、家電製品を手放す際にどのような選択肢があるのか、それらが本来の設計意図とは異なる使い方をされたとき、私たちの体験がどのように変化するのかについて考察することが、本プロジェクトの柱となっている。
まずは千葉市民に中古小型家電の提供を呼びかけることから始める。提供されたモノたちは、作品の一部として「第二の人生」を与えられることになる。滞在制作の後半には制作プロセスを公開し、関心のある市民はその様子を見学するだけでなく、実際に制作に関わることもできる。
【市民参加のかたち】材料提供/制作参加/展示鑑賞
スケジュール
・2025年6月1日 千葉到着
・2025年6月2日〜7日 地元コミュニティと会い、プロジェクトの説明を行い、古いテクノロジーの再利用方法をいくつか実演し、家電の寄付を受け付ける
・2025年6月2日〜30日 材料や製品を収集し、それらを再起動・再活用する方法を模索する
・2025年7月1日〜7日 地元コミュニティと再度会合を持ち、プロジェクトの進捗を共有し、追加の寄付を受け付ける
・2025年7月2日〜25日 展示場所にてプロジェクトを展開し、その場に応じた形での発展を図る
・プロジェクトディレクター 渥美 雅史
・プロジェクトマネージャー 米林 ジョイ、両見 英世
・プロジェクトコーディネーター スチュアート ムンロ