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鈴木 のぞみ

すずき のぞみ

1983年埼玉県生まれ。2007年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。2022年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現研究領域博士後期課程修了。主な展覧会に「The Mirror, the Window, and the Telescope」(ポーラ美術館 アトリウムギャラリー、2024年)、「Words of Light」(第一生命ギャラリー、東京、2024年)、「潜在景色」(アーツ前橋、2022年)、「メディウムとディメンション:Liminal」(柿の木荘、東京、2022年)、「MOTサテライト2018 秋 うごきだす物語」(白河二丁目町会会館/大島倉庫、東京、2018年)、「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14」(東京都写真美術館、2017年)、「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館、2016年)などがある。平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修。主な受賞に第41回写真の町東川賞 新人作家賞(2025年)、VOCA展2016 現代美術の展望-新しい平面の作家たち- VOCA奨励賞(2016年)など。主な出版物に「LIGHT OF OTHER DAYS」(rin art association、2022年)がある。作品は東京都写真美術館、アーツ前橋などに収蔵されている。

過去作

《Words of Light:壊れた塵取りの穴から 埼玉》 2021年,リバーサルフィルム, 20.3×25.4cm
《Capsule Obscura B1004号室》2014年, 中銀カプセルタワービルに遮光シート、遮光テープ
《Monologue of the Light:見沼自然公園 車止めに設えられたクマの目の穴から 緑区 埼玉》 2024,ゼラチンシルバープリント,20.3×25.4cm
0123456789/

このアーティストのプロジェクト

Words of Light 光の言葉

市場町・亥鼻 エリア
私は光の諸現象により事物に見出すことができる潜像を〈事物の記憶〉であると捉え、写真の原理を通して顕在化を試みている。「Words of Light(光の言葉)」とは、光によって描写された自発的な像が「photography(写真)」と呼ばれる以前に、W・H・フォックス・タルボットが写真とそれを生み出す自然とのあいだの関係を表そうと記した語句のひとつである。 私たちの暮らしには、さまざまな用途や意匠、生物の営み、あるいは欠損から穴があいている事物が存在している。日常では他の光に紛れているが、それらの穴に生じている小穴投影現象(ピンホールカメラの原理)により結ばれている光の像は、いま、ここに確かに存在する。それはまるで、光が人知れず独白を囁いているようだ。 このプロジェクトでは、市民の方と協同して千葉市内の小穴投影現象が生じている穴を探索する。それらの「ピンホール」と呼ぶにはやや大きすぎる穴が映し出す光の像をフィルムや印画紙などの感光材に定着することで、私たちの身の回りのそこかしこに溢れている「光の言葉」を可視化する。 小穴投影現象により生じている光の像をさまざまな感光材に受けとめる行為とは、多様な写真言語を通して「光の言葉」を翻訳する行為であるといえるのではないか。私はここに提示されるイメージの作者ではなく、「光の言葉」の媒介者、あるいは翻訳者であれたらと思う。 【市民参加のかたち】 ワークショップ参加/作品制作/展示鑑賞
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