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皮膚を剥がす

アーティスト
水口 理琉

千葉駅周辺は、かつて風俗店や個人商店が密集し、人々の営みとともに栄えてきた地域である。近年では、千葉駅の移転や都市再開発の影響により、当時の風景や空気感が徐々に変化し、記憶の輪郭も薄れつつある。

本プロジェクトは、そうした変容の途中にあるこの街に残された痕跡を拾い集め、記録し、それを素材として自分の巣として再構成し、展示することを試みるものである。

商店や公園、店舗跡などを訪ね、壁や棚、床の凹凸など街の表面に現れた情報と、そこにいる人々との会話ややりとりを通して、この場所に蓄積されてきた生活の気配を探る。記憶や語りだけに依存せず、自らの身体を通して環境に接触することで、街との関係を構築していく。

得られた情報や記録は、展示空間において立体的な構造やインスタレーションとして再構成される予定である。街での観察や行為の過程とともに、映像や記録物も含めて展示する。

【市民参加のかたち】リサーチ対象/展示鑑賞

スケジュール

・2025年6月〜7月 リサーチ
・2025年8月 試作開始
・2025年9月 制作開始
・2025年10月 制作
・2025年11月 展示