家族との晩ご飯へ贈られる絵画
アーティスト
アリーナ・ブリュミス & ジェフ・ブリュミス
『家族との晩ご飯へ贈られる絵画』は、異なる文化や地域で展開されてきた参加型アートプロジェクトである。
これまでに実施された地域には、ドイツ・ドルトムント(2025年)、日本・東京(2021年)、イタリア・レッチェ(2013年)、中国・北京(2013年)、アメリカ・ニューヨーク・ブロンクス(2012年)、イスラエル・バット・ヤム(2008年)などがあり、62組の家庭と夕食を共にしてきた。
千葉国際芸術祭2025では、千葉市民に対して次のように呼びかける。
「夫婦でもある2人組のアーティストが、家族の晩ご飯への招待と引き換えに絵画をプレゼントします。詳細はメールか電話でお問い合わせください。」
この呼びかけに応じてくれた家庭を訪問する。特別なルールや演出は設けず、そこに生まれる関係性を大切にする。夕食の前には、果物を描いた静物画を制作し、その中央には「Thank You for Your Dinner!(ごちそうさまでした)」と記す。
食後にはその絵を壁に掛け、家族とともに記念撮影を行う。この絵は家族に贈られ、夕食に招いてくれた証として残される。
集中展示・発表期間では交流から生まれた記念写真を展示する。日常の営みに深く根ざした本プロジェクトは、地域で暮らす人々の参加によって成立する。アーティストと家族は対等な立場で関わり合い、共にプロジェクトを形づくる「共同制作者」となる。
【市民参加のかたち】リサーチ対象/制作参加/展示鑑賞
スケジュール
・2025年7月 一般公募を開始し、夕食会のスケジュール調整を行う
・2025年8月5日〜19日 『A Painting For A Family Dinner(家族の夕食のための一枚の絵)』/家庭訪問と夕食会の実施
・2025年8月20日〜25日 写真のプリントおよび制作作業
・2025年8月26日〜30日 インスタレーションおよびプロジェクトの公開準備・開始
・2025年9月〜11月 インスタレーションおよびプロジェクトの公開
・プロジェクトディレクター 渥美 雅史
・プロジェクトマネージャー 米林 ジョイ、両見 英世
・プロジェクトコーディネーター 胡 听雨