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アリーナ・ブリュミス & ジェフ・ブリュミス

ありーな・ぶりゅみす&じぇふ・ぶりゅみす

ベラルーシ・ミンスク出身のアリーナと、モルドバ・キシナウ出身のジェフは、ともにニューヨークへ移住し、それぞれSchool of Visual Arts(アリーナ/1999年)とコロンビア大学(ジェフ/1980年)を卒業した。

移住の経験は、アーティストとしてのアイデンティティを探る出発点となり、作品制作における重要なインスピレーションの源にもなっている。

社会的・政治的なテーマに取り組むリサーチベースの手法を用いて作品制作を行い、シリーズとして展開している。そのため、多くのプロジェクトは長期にわたって継続され、複数の媒体で表現することで視覚表現の可能性を広げている。

物理的・政治的・社会的な「境界」を越えることは、キャリアを通じて一貫した関心の対象である。創作は常に、「内と外」「境界と中心」「他者と規範」といった関係性への問いを含み、「外部にいること(外在性)」という視点に基づいている。

政治的な課題を美的体験へと変換することで、「断絶」や「他者性」といったテーマを日常生活に持ち込み、そこに潜む「異国性」の違和感や亀裂を可視化しようとしている。

過去作

A Painting For A Family Dinner, Dortmund, Germany / 2025 ©Alina Bliumis, Jeff Bliumis Photo by Daniel Sadrowski
A Painting For A Family Dinner, Tokyo, Japan / 2021 ©Alina Bliumis, Jeff Bliumis Photo by Aya Morimoto
A Painting For A Family Dinner,, Lecce, Italy / 2013 ©Alina Bliumis, Jeff Bliumis Photo by Alessia Rollo
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このアーティストのプロジェクト

家族との晩ご飯へ贈られる絵画

その他のエリア
『家族との晩ご飯へ贈られる絵画』は、異なる文化や地域で展開されてきた参加型アートプロジェクトである。 これまでに実施された地域には、ドイツ・ドルトムント(2025年)、日本・東京(2021年)、イタリア・レッチェ(2013年)、中国・北京(2013年)、アメリカ・ニューヨーク・ブロンクス(2012年)、イスラエル・バット・ヤム(2008年)などがあり、62組の家庭と夕食を共にしてきた。 千葉国際芸術祭2025では、千葉市民に対して次のように呼びかける。 「夫婦でもある2人組のアーティストが、家族の晩ご飯への招待と引き換えに絵画をプレゼントします。詳細はメールか電話でお問い合わせください。」 この呼びかけに応じてくれた家庭を訪問する。特別なルールや演出は設けず、そこに生まれる関係性を大切にする。夕食の前には、果物を描いた静物画を制作し、その中央には「Thank You for Your Dinner!(ごちそうさまでした)」と記す。 食後にはその絵を壁に掛け、家族とともに記念撮影を行う。この絵は家族に贈られ、夕食に招いてくれた証として残される。 集中展示・発表期間では交流から生まれた記念写真を展示する。日常の営みに深く根ざした本プロジェクトは、地域で暮らす人々の参加によって成立する。アーティストと家族は対等な立場で関わり合い、共にプロジェクトを形づくる「共同制作者」となる。 【市民参加のかたち】リサーチ対象/制作参加/展示鑑賞
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このアーティストのイベント・展示