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スロー・アート・コレクティブ

すろー・あーと・これくてぃぶ

オーストラリア、メルボルン在住の加藤チャコとディラン・マートレルが主宰するアートコレクティブ。

2009年より、環境の持続可能性、日常的な素材の倫理、DIY文化、そしてコラボレーションの意味の探求に焦点を当て、観客とともに完成させていくアートを展開している。コミュニティ、環境、自然、街、遊び、素材、コラボレーションを大切にして、それがゆっくりと社会の中に浸透し成長していくようなアート活動のあり方を模索している。

主な活動、サンフランシスコ エクスプロラトリアム美術館、東京ビエンナーレ、Mパビリオン、タラワラ美術館、イプスイッチ美術館、ブリスベン美術館、ベイサイド美術館、ヌーサ美術館、マッククレランド野外彫刻美術館、モーニントン半島美術館、シドニーパワーハウスミュージアム、ビクトリア国立美術館、ガートルード・コンテンポラリー、シンガポールのエスプラネードセンター、その他地域の学校、アートフェスティバル、ショッピングセンターなど多岐にわたる場所で制作活動を展開している。

過去作

Photo: Slow Art Collective
Photo: Slow Art Collective
Photo: Tetsuta Watanabe
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このアーティストのプロジェクト

STATION to STATION

その他のエリア
スロー・アート・コレクティブの作品は、つねにその場所と対話して、既存の街や建築空間と共生する形で竹やパイプなどで可変的な仮設体を設置し、そこを街の人々が集まる場所にすることを目指している。ひもという自由な素材を各々が竹に編み込んだり、結んだりしてだんだんと大きな編み物建築ができてくる。また風や太陽の力を活かした装置と組み合わせながら、街の音や風を見たり聞いたりできるしかけも組み込む。常に即興性を重視して日常素材を使いながら、異次元的な非日常空間を創り出していく。 これまで東京やメルボルン、クイーンズランドなど多様な環境で展開されてきたこれらの作品は、場所ごとに様々な異なる意味や価値を生み出してきた。東京では大きなアート神社のような空間ができ、メルボルン郊外では地域のトルコ人移民の家族が自分たちの結びの文化を継承し合う場所として機能し、クイーンズランドの小さな田舎町では出歩かない住民のいこいの場となり待ち合わせの場となった。こうした多様な体験が生まれる背景には、参加者自身が一本の紐を自由に結び合うことで作品の一部となり、空間と時間を共有するプロセスがあるからである。 ある小学校での長期プロジェクトでは、子どもたちが「これほどクラスメートと深い対話を交わしたことは初めてだった。友達とすごく仲良くなった」と口をそろえた。無理な会話をする必要もなく、ただ共に場を共有してなにかをすることが、ゆるやかに心を開くことにつながったという。 「スローアート」は地域社会とのつながりのなかで共に作り、遊ぶことで、作品になっていく。それは、どこの場所でどんな人たちと実践されるかで結果は日々変容するものでもある。本プロジェクトでは、千葉の地域と連携し、千葉国際芸術祭2025の理念と共鳴しながら、新たな創造と出会いの喜びの場を千葉市の中に創出させるプロジェクトを展開する。 【市民参加のかたち】ワークショップ参加/制作参加/展示鑑賞
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