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チャン・ジエ(リビルド・ラボ)

ちゃん・じえ(りびるど・らぼ)

1994年、中国・厦門生まれ。香港大学大学院建築学専攻修了。現在は上海を拠点に活動している。日常の空間に着目し、その再編・再構築を芸術実践の軸としている。仮設的なインスタレーションや空間への介入を主な表現手段とし、空間スタジオ「ReBuild Lab」を立ち上げた。

「ReBuild Lab」としては、「Hello, Islands」(中国・2023)で優秀賞を受賞。「Reuse Italy」(イタリア・2023)、タリンアーキテクチャ ビエンナーレ(エストニア・2022)で特別賞、「Ann Arbor Alley Project」(アメリカ・2021)でショートリスト選出、「Bubble Futures」(イギリス・2020)で第1位、「Archism」(インド・2019)で第2位を獲得するなど、国際コンペティションで数々の実績を残している。

また、アーティスト・イン・レジデンスとして「Promised Land Art Festival」(中国・2024)、「潮間帯芸術村」(中国・2025)に参加。

過去作

©ZHANG Jie
©Jo
©Jo
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このアーティストのプロジェクト

街に巡る優しさ

その他のエリア
千葉市内の公共空間を巡回する仮設の黒板を使い、市民との対話や関わりを生み出す参加型のインスタレーションを展開する。人々が自身の「うまくいかなかった出来事」を共有し、それを他者への励ましの言葉に変えることで、困難な状況にある人々に前向きなエネルギーを届けることを目指している。 直径5メートルの環状黒板は、手を取り合い肩を並べて立つ姿から着想を得た曲線的な形状をしており、サポートと団結の象徴でもある。展示期間中、市民はカラフルなチョークを使って黒板にメッセージや絵を描き、互いにあたたかい励ましの言葉を交わすことができる。 本プロジェクトは、現代の情報過多の時代において深刻化する社会的圧力やメンタルヘルスの問題に応答するものである。特にパンデミック以降、ソーシャルメディア上では他者の「輝かしい瞬間」が強調され、それとの比較が人々の不安感を引き起こす傾向が強まっている。そうした状況のなかで、本プロジェクトは公共空間において、あたたかく軽やかな方法で「大丈夫、あなたはすでに十分頑張っている。そのままでいこう」といったメッセージを、困難や批判に直面している人々に届けていく。 千葉国際芸術祭2025の「ソーシャルダイブ」に呼応し、本プロジェクトは市民とアートとの距離を縮めることを意図している。環状黒板は市民の創作を促し、その参加によって初めて完成する作品である。 【市民参加のかたち】制作参加/展示鑑賞
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