第一山崎ビル
千葉駅周辺

千葉駅近く、商業ビルが並ぶ一角に建つビル。
飲食店・販売店等がテナントとして入居しているが、最上階の一部はアトリエ/ギャラリーにもなっている。
千葉国際芸術祭2025 集中展示・発表期間(2025年9月19日〜11月24日)に合わせて限定的に公開される。
※展示期間中以外は開場していません。期間外の来訪はご遠慮ください。
住所 千葉県千葉市中央区富士見2丁目9−28 第一山崎ビル
アクセス JR千葉駅徒歩7分
※千葉国際芸術祭2025についてのお問い合わせは芸術祭専用お問い合わせ窓口からお願いします。各施設・拠点へのお問い合わせはお控えください。
この拠点のプロジェクト
対話について
千葉駅周辺 エリア
対話を行いその痕跡で旗を立てるプロジェクト。
ワークショップでは、そこで出会った人同士が自由に語り合う。ただし話す際は、布やハンカチ等に共に「落書き」をしながら話す。ここで描かれる「落書き」は、会話の中で面白いと思ったことのメモかもしれないし、相手に何かを伝えるための図やイメージかもしれない。そうやってワークショップを通していくつもの布に残された「落書き」=「対話の痕跡」をアーティストがつなぎ合わせることで、それは旗となる。
対話のワークショップは千葉市内各所にて行われ、それぞれの場所で行われた対話の痕跡は、それぞれの場所で旗として掲げられる。
来場者は、本会期中に各所に立てられた旗と出会うことで、様々な場所における様々な対話を目撃することとなる。
自分の身体で会いに行くこと、自分の目で目撃すること、時間と空間を共有すること、対話をすること。プロジェクトを通じてそれらについて考える。
【市民参加のかたち】ワークショップ参加/展示鑑賞

Tele-Interference Counterpoints (in Chiba)
千葉駅周辺 エリア
「Tele-Interference Counterpoints (in Chiba)」は、廃棄予定の蛍光灯を千葉市内で回収・整備し、複数台のラジオやスピーカー等を組み合わせて、光と音によるインスタレーションとして「再生」する/させる一連のプロジェクトである。
本プロジェクトでは主に、市内各所から蛍光灯を集める「回収フェーズ」と、集めた蛍光灯による明滅する光の展示を行う「展示フェーズ」で構成される。
本作の背景として、従来の蛍光灯が2027年に製造・輸出入禁止となる、いわゆる「蛍光灯2027年問題」がある。実際に、転換期にあたる現在は各所で蛍光灯の置き換えと同時に廃棄を伴う流れが加速している。これまで作者は捨てられかけた蛍光灯を各所から集め作品に用いてきたが、本プロジェクトの「回収フェーズ」では交換→廃棄のプロセスの間に、回収に加えて地域を巻き込んだ蛍光灯に関する対話のコミュニケーションを組み入れる。講演やワークショップを通して、蛍光灯の仕組みから実態を再認識しつつ、消えゆく蛍光灯の印象や経験を共有し記録することを本フェーズの目標とする。
「展示フェーズ」では集めた蛍光灯を明滅させ、複数台のラジオ、スピーカー等を組み合わせて、展示作品としての「Tele-Interference Countepoints (in Chiba)」を構築する。チカチカと明滅する蛍光灯から発せられる電磁波がラジオの電波に干渉し、さまざまなノイズとなって発音される仕組みの本作は、その光と音が集積・氾濫することで新たな表情を生み続ける。電磁波に道具の機能、ラジオの音声とノイズを対立・衝突させることで、新たな切り口から“もの”本来の性質: “もの性”があらわれる現象を「カウンターポイント」(対位法)と示したインスタレーション作品である。
展示は夕方から夜間に点灯・開場する。展示と並行して、回収フェーズやイベント・ワークショップにおいて記録した素材にまつわる記憶、経験の共有といったコンテクストやプロセスをオープンにし、映像やパネルなどの形態で発表する。
光と音のゆらぎは懐かしさやペーソスを想起させる一方、世代によっては新鮮なメディアとしても映る。さまざまな人の印象や想い、そして組み合わさることで変化し続ける時空間を、ふたつのフェーズで多層的に提示していきたい。それまで身近にあった/無くなりつつある蛍光灯を通じて、“もの”と“もの”、“もの”と人、人と地域、消費と循環、記憶と未来をつなぐ美術の役割を、本プロジェクトを通して追究する。
【市民参加のかたち】
材料提供/イベント・ワークショップ参加/展示鑑賞
