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藤 浩志

ふじ ひろし

1960年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇に没頭した後、パプアニューギニア国立芸術学校講師、東京での都市計画コンサルタント勤務を経てプロジェクト型の美術表現を全国各地で実践。92年「2025蛙の池シンポジウム」でJapan Art Scholarship (グランプリ受賞)、バングラデシュ・ビエンナーレ(グランプリ受賞)、サイトサンタフェビエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭等の国際展の出品をはじめ、国内外のアートプロジェクトに数多く関わる。取り壊される家の柱からつくる「101匹のヤセ犬」、給料一ヶ月分のお米から始まる「お米のカエル物語」、家庭廃材を蓄積する「Vinyl Plastics Connection」、不要のおもちゃを活用した「Kaekko」「Jurassic Plastic」、架空のキーパーソンを作る「藤島八十郎」等。十和田市現代美術館館長を経て秋田公立美術大学教授

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33年後のかえる

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33年でひとつの世代が入れ替わる。2世代で66年、3世代で99年となる。
私の娘が生まれた33年前、1992年は、インターネットやスマートフォンなど、デジタル文化が開花する前の時代だった。さらにその33年前、私が生まれた1960年は、プラスチック製品や電化製品、自動車が普及し始め、大気汚染や海洋汚染が始まった時代だった。 この2世代の間に、世界の流通は大きく変化し、大量の商品や情報が暮らしを変えてきた。科学技術は、人々の生活を高度かつ高速に進展させてきたが、一方で排出ガスによる大気汚染や、排水による海洋汚染、さらには気象変動による大災害など、廃棄物による影響は環境に大きな変化をもたらし、地球規模の課題となっている。 「今の子どもたちが活動を担う33年後、2058年の未来は、どのような地域社会になっているだろうか。」
私は、これまでの時代に作られてきた都市、商品、エネルギーなどが流通した後の廃棄物のあり方に注目し、活動を重ねてきた。それらが次の時代にどのように受け継がれ、どのような循環システムに還元されていくのか。そのような廃棄物の未来について、さまざまな可能性を模索したいと考えている。 この活動に関連して、子どもたちが不要になったおもちゃを交換する「ちからのかえっこ」を千葉市内の数カ所で開催する。またこれまでの活動で集まったプラスチック素材を用いて「かえるの池」を制作・展示し、33年後の地域社会や地球環境について子どもたちと考えるプロジェクト「33年後のかえる」を展開したいと考えている。 【市民参加のかたち】ワークショップ参加/イベント運営/素材提供/展示鑑賞
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