シー・ユシン
しー ゆしん

大学では版画を専攻し、卒業後は作品の中心が版画から「ゲーム」へと変化した。地域社会や人々との関係を築く手段として、ゲームを用いた表現に取り組んでいる。版画、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な手法をゲームと組み合わせながら、都市をさまようドリヴ(dérive)やフィールドリサーチといった調査的なアプローチも積極的に取り入れてきた。
その土地の特性に応じたゲームの設計を通じて、既存の枠組みやルールを現実のなかであえて破り、日常のすぐそばに新たな状況を立ち上げようとしている。現実世界の中でゲームを動かす、「本物のゲームマスター」になることを目指している。