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シー・ユシン

しー ゆしん

大学では版画を専攻し、卒業後は作品の中心が版画から「ゲーム」へと変化した。地域社会や人々との関係を築く手段として、ゲームを用いた表現に取り組んでいる。版画、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な手法をゲームと組み合わせながら、都市をさまようドリヴ(dérive)やフィールドリサーチといった調査的なアプローチも積極的に取り入れてきた。

その土地の特性に応じたゲームの設計を通じて、既存の枠組みやルールを現実のなかであえて破り、日常のすぐそばに新たな状況を立ち上げようとしている。現実世界の中でゲームを動かす、「本物のゲームマスター」になることを目指している。

過去作

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このアーティストのプロジェクト

シティゲーム

千葉駅周辺 エリア
ゲームは、他者とつながるための大切な手段であり、日常において欠かすことのできない存在だと考えている。人間のゲームへの欲求は根源的な本能に由来すると捉えており、それが人と人との間に関係性を築く橋渡しとなる。 これまでの実践のひとつに、中国の都市で行った「シティゲーム」プロジェクトがある。公共空間における人々と建物の新たな関係を創出し、歴史ある街区に一時的な「ゲームの世界」を立ち上げることを目指した。見知らぬ人と路上でチェスを行い、通りを即席のゲーム場に変え、二つのゴミ箱を使ったオリジナルゲームも実施するなど、街なかで即興的に展開してきた。 千葉国際芸術祭2025では、リサーチを通じて地域に入り込み、市民の日常のなかに潜む創造性を発見し、そこから着想したゲームのルールを設計することで、都市空間に新たな力を与えることを目指す。 「千葉シティゲームウィーク」と題された本企画では、1週間にわたり街の各所で小さなゲームを展開する予定である。地域の人々がプレイヤーとして参加し、遊びを通じて身近な空間や日常の風景に新たな意味を見出す機会となることを期待している。 【市民参加のかたち】ワークショップ参加/展示鑑賞
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