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手と具

てとぐ

手と具は、工芸とアートという2つのジャンルの拡張と併合を基軸として活動している、アーティスト・ブランド。

土地からもたらされる素材と、文化が作り出す景色に着目し、工芸とアートの価値感が堆積する「器」の表現をベースに、双方の目線から携わり制作している。

〈手〉は触れる、扱うための身体の一部、〈具〉はそなえおく用途のあるものであり、扱われる対象物を意味する。
一万年以上前から続く人間の営みの本質や、ともにあった素材の実感を汲み取り、形にするとき、私たちは一万年後の未来に遺りうる風景を想像することができる。

2025年現在、千葉市中央区を拠点としながら、郊外でのフィールドワークを始めとした素材の採取や風景撮影、野焼き制作等を中心に活動中。自然と共存していく中で得られる質感や色彩を、作品として実在させることで、近代的な社会の中で忘れ去られている感覚を開放するきっかけとなることを目指している。

2022 外山慧(陶芸家/千葉陶芸工房主宰)を中心に発足
2023 手と具 STUDIO/GALLERY オープン

過去作

©︎2025 tetogu 手と具STUDIO/GALLERY(2025)
©︎2025 tetogu 野焼き(2025)
©︎2025 tetogu 千葉市美術館(2025)
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このアーティストのプロジェクト

景色の変遷における場所性の観測

千葉公園周辺 エリア
本プロジェクトは、千葉の土器文化をもとに、千葉の土を用いて器を制作・野焼き焼成し、それらが一万年後に発掘されることを想定したインスタレーションである。均質化が進む現代の街づくりや流通依存による文化の喪失に対し、地域固有の素材と手作業による景観づくりを通じ、生活と風景の再構築を目指す。展示では、築50年以上のアパートの一室に素材と向き合うことのできる空間を構成し、土器の時間軸をもとに、途方もない年月を見る者に想像させる。また、粘土採掘のために掘り下げた土地は遺跡として展示する予定。素材の採取から展示まで全てを手作業で行い、土地との関係性を実感を伴いながら再構築する表現となる。 併せてワークショップ「身近な土からうつわを作ろう」を開催。市内で粘土を採取し、陶芸家の指導で土器を制作、最終日には野焼きを行う。対象は小学校4年生以上の市民。火の安全対策も万全に行う。この体験を通じて参加者は、千葉の過去と未来を想像し、自分の関わりが未来の景色を形づくることを実感する機会となることを目指す。 【市民参加のかたち】ワークショップ参加/作品制作/制作参加/展示鑑賞
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このアーティストのイベント・展示