天馬船プロジェクトチーム
てんませんぷろじぇくとちーむ

富山県氷見市を皮切りに、2021年の神田川、2023年の日本橋川と都市を巡ってきたアートプロジェクト。
次なる舞台は、2025年に初開催される千葉国際芸術祭のアーツフィールドとして位置づけられた花見川での実施となる。花見川は印旛沼放水路として新川からつながる下流に位置する一級河川である。江戸時代から250年もかけて放水路の開削工事が実施され、江戸とつながる水運や物流の整備や、水害から人々の暮らしを守る役目を果たした。また、都市部に近接していながらも良好な自然景観が保全され、野鳥や淡水魚の生育の場となっており、散策の場としても人々に親しまれてきている。こうした歴史的視点を基層文化として捉えた時、この花見川が持つ地域資源としての価値は計り知れない。このアートプロジェクトを通じてここに関わる全ての人たちが水辺空間の豊かさに触れることで、文化・環境意識を変えていくための契機としていきたい。