千葉国際芸術祭実行委員会
「地域リーダーズ」って? まちで暮らす人がつくる芸術祭を目指して。
2025.06.21

こんにちは。千葉国際芸術祭2025広報担当で「地域リーダーズ」のメンバーでもある中田です。今回はこの「地域リーダーズ」についてご紹介させてください。
何それ? バンド名? という感じですが、「地域リーダーズ」とは、千葉市在住者を中心とした、ちばげい運営に関わる専門人材チームの名称です。
実はこの、「地域で暮らし、活動している人が地域の芸術祭を担う」という体制そのものが、千葉国際芸術祭の大きなチャレンジポイントなのです。


千葉市にはあんな人も、こんな人もいる! <br>でも、なかなか「一緒に」が難しかった
千葉県千葉市は、人口98万人が暮らす政令指定都市です。いわゆる「郊外都市」として発展してきました。
私自身も8年前に引っ越してきて、想像よりも首都圏へのアクセスがよく、暮らしやすい環境が揃っていることに驚きました。
そしてもう一つ驚いたのは、本当にいろいろな人が暮らしていること。たとえば今回のように「芸術祭を運営する」という大きなプロジェクトに必要な専門性を持った人もたくさん暮らしています。
アーティスト、クリエイター、インストーラー、まちづくりコーディネーター、プランナー、空間デザイナー、グラフィックデザイナー、ワークショッププランナー、プロジェクトマネージャー、編集者、広報……などなど。
ただその人達が地元で一緒に仕事をしているかというとそうでもありません。東京都心や全国各地で活動している人もいれば、単独で活動している人もいます。なので、それとなくお互いのことを知っていたとしても、「千葉でみんな一緒に活動する」という機会はなかなかありませんでした。(※あくまで私個人の視点、ですが)
「地域リーダーズ」は、そんな千葉市内(及びその近郊)でばらばらに活動していた人達が、千葉国際芸術祭2025をきっかけに一緒に活動しようと集まったグループなのです。


手探りの芸術祭を、手探りのチームで。
数年後を見据えた活動
地域リーダーズとしての活動は、自分の生活圏で新しい人と出会ったり、新たな場所に出会ったり……と発見に満ちた日々です。
一方、このメンバーで活動するのは初めてですし、ほぼ全員が兼業(他にも仕事をしながら活動している状況)ですし、そもそも国際芸術祭の運営経験がないメンバーが大半で、手探りの連続。大変かどうかと聞かれたら全員が「とっっっても大変です」と即答するはず。
それでも、トリエンナーレ(3年に1回開催される国際芸術祭)として継続を予定しているちばげいですから、こうやって試行錯誤を重ね、地域のプレイヤーが関係を深めていくこともまた、長い目でみると重要な資産になるのかもしれません。
3年、5年、10年……と、月日が経っていくうちにちばげいはどんな形になっていくのか。また千葉市で暮らす人の生活や、千葉市の景色はどうなっていくのか。今から楽しみです。
2020年代にはじまる芸術祭として、あたらしい地域との関係、チームづくり、祭りのあり方を目指して頑張っていきます! よろしくお願いいたします。

執筆・中田 一会(千葉国際芸術祭2025 広報チーム)